11月5日(日) 5時30分

 モーニングコール5時30分より前に起床。パッキングしたスーツケースをドアの前に出し、6時30分より朝食。6時50分にはバスに乗り込む。10月28日(土)に出発、すでに9日目を迎えた。体調もすこぶる良く、毎日食欲もあり長旅を成功させてくれたのは、メンバーに恵まれたこと。添乗員という職務とはいえ、不案内な私どもを手取り足取り世話を焼いてくれた鈴木さんに心から感謝したい。
≪これからのEUを訪れる人への教訓≫
 フランクフルトでズボンを忘れてきたことは先程述べた。失敗もいくつかあったが、命に別条がある訳でもなかった。だがこれだけは、後学のために知っておかれたら便利という体験をしたので開陳したい。ベルリンと言えばゾーリンゲンの包丁が有名。EU内は国によって違うが平均17〜18%の消費税がかかっている。これは殆ど内税なので所定の手続きをすれば、払い戻しをうけることができる。
 ところが、ベルリン空港でこの証明を出してくれるかどうか、添乗員は自信がないという。つまり、最終出国地であるオランダスキポール空港でないと証明がもらえないのではないか。仮に最終出国地でしか手続きができないとすると、刃物類はすでに手荷物では持ち込み不可ととなるので、スーツケースに入れられ、ベルリンより直送で飛行機に搬送され、オランダスキポール空港では取り出すことが出来ない。この為、税関で現物提示を求められても示し得ない。結果として払い戻し手続き不可ということが想定される。しかし、通訳の指導よろしく、大変スムーズにベルリン空港で税関をパスしたのである。刃物類は往々にしてトラブルの原因となるようだ。早めの対応と周到な準備をお勧めしたい。
 アムステルダム現地時間14:40、KL861便は予定を30分遅れて出発した。往路と違い復路はずっと夜の飛行となった。この間シベリヤ上空でカップヌードルの夜食をいただいたが、この直前オーロラがシベリヤ上空に舞っていたことを後でスチュワーデスから聞かされた。何故起こしてくれなかったのかと抗議するとオーロラが見たくて片一方に寄ると、飛行機が傾いてしまうからとのことであった。
 スチュワーデスの上手なジョークに魅了され、10日間の旅は終わった。北欧の高福祉、高負担、これをよしとうけとめる国民性、なるほど日本の介護保険のひな型はドイツだなとよくよく理解した。
 北欧はいい意味でも悪い意味でも、地方自治の国、コペンハーゲンのケアルゲケアホームの施設長は我々の政府(アワーガバメント)は、これだけの税金でこうやっていると胸を張って説明していたのが印象的だった。つまり我々の政府だからこうして税金は使われていると言いたかったのだろう。
 川崎市も老人福祉問題真っ盛りである。どうか、これからの市政にこの10日間の成果を生かしたい。  (完)

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