10月17日(木)<友好都市韓国富川(ぷちょん)市から台風19号見舞いの便りが届く>

川崎市の友好都市である韓国富川(プチョン)市の「富川・川崎市民交流会」から、10月12日襲来した台風19号による本市の甚大な被害に対して見舞いのメッージが届いた。
その中で、8月に「川崎・富川市民交流会」が送ったメッセージについて、大きな慰めとなり、反面何の役に立ててない反省も述べられている。
さらに、苦しいときこそもっと交流を深めるべきと結論している。
まさに同感である。改めて交流の歩みを進めよう!

 

(見舞いメッセージ)

台風の被害を受けた日本国民と川崎市民のみなさんに心からのお見舞いを申し上げます
台風の被害を受けた日本国民と川崎市民のみなさんに心からのお見舞いを申し上げます。
この12日と13日、東日本地域に上陸した台風19号により直接的被害を受けた被災者の皆さまに、深い哀悼の言葉を申し上げます。今回の台風が、韓国・富川(プチョン)市の友好都市である川崎市に直接的に大きな被害を与えたというニュースを見て、心配な気持ちがますます大きくなります。
もしかすると、川崎側の市民交流会の方々の中にも、直接被害を受けた方がおられるのではないかと心配しております。
韓半島も台風の影響から自由ではなく、特に秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)前に襲った台風13号によって大きな被害を受けた立場から、日本の市民が受けた痛みを十分に推し量ることができます。皆様の痛みに心から寄り添いたいと思っております。可能であれば、今にも駆けつけ、愛する川崎市民の痛みを抱きしめて、復旧の汗を流したいのですが、こうして言葉だけで慰めを送るしかないことが、申し訳なく、恥ずかしいです。
最近、韓国と日本の国家同士の関係が、以前のようではなく、硬直化しています。過去の歴史問題はいつも私たちの関係を難しくしています。しかし、こうした難しい問題を市民交流で克服するために作ったのが、私たち市民交流会です。苦しい時こそもっと交流を深めるべきだと思います。この意味では、8月に川崎側の市民交流会の皆さんが富川市民に送ってくださったメッセージは大きな慰めになり、反面、私たちが何の役にも立てていないことを反省させられました。
今回の台風被害に対する韓国の大統領からの慰労電文や、日本の天皇の即位の礼に韓国の首相が出席することなどがきっかけとなり、再び和解の機運を回復できることを願っております。その日のために、両都市の市民と私たち市民交流会が、友情の手をさらに堅く握って努力していくことを誓います。
台風によって人命被害を被った方々が一日も早く悲しみと苦痛から脱することができることを祈ります。生活の場を失ったり、財産上の被害で苦痛と不安に陥った方々も、一日も早く平穏な日常を回復できることを祈ります。遠く富川から、心からの慰めと暖かい友情を送ります。

2019年10月15日

富川・川崎市民交流会一同

 

© 2018 飯塚正良ホットライン