3月14日(土)<藤嶋とみ子先生からお便り>

四季の眺めの書評についてお礼状

年末藤嶋とみ子先生から「四季の眺め」を贈っていただきました。一気に読了し、下記のとおり書評を送りました。
藤嶋先生の御礼状には達筆で、思いの丈がたんたんとしたためられています。
誠実な筆致にいつも頭が下がります。藤嶋先生ありがとうございます。

 

藤嶋とみ子先生

この度は「四季の眺め」をご贈呈いただき誠にありがとうございました。
世事にかまけて、年末から年始にかけて時間が取れませんでしたので、中々目を通すことができませんでした。
ところが2月に入ってコロナウイルスの感染の広がりによるイベント中止が相次ぎ毎日定時帰宅となり、一気に読むことができました。読み進むままに藤嶋とみ子先生のお人柄が伝わって来て心温まる毎日でした。
先生が昨年川崎市文化賞の栄に輝きましたが、その理由がこのご著書にあることがよくわかりました。長年にわたって「文化なかはら」をはじめ多くの研究雑誌に寄稿され、中原区文化協会はもとより川崎市総合文化連絡協議会会長として活躍された足跡がしっかり残されていることに驚きました。同時に問題意識の巾の広さと掘り下げる分析力に感動しました。
多摩川の洪水の歴史は昨年の台風19号の甚大な被害に対して、原因の究明と対策にあたっても大いに示唆の富んだ叙述が随処に読み取れました。
ご著書の中で中丸子と下丸子では、水との戦いがあった頃こそ村人の結束は堅くなり心一つにして村を守っていた。と述べられています。
このご指摘はまさに今日の水害に対して地元の人々が支えあって復旧につとめた姿をほうふつとさせています。
アミガサ事件は地元が一致団結して直接行動として県知事に請願した闘いが当時の有吉県知事を動かし、「有吉堤」を実現するという今日の住民運動の先べんを果しているという記述には胸を打たれました。
後半の随筆と国際交流では先生が日本舞踊をつうじてどれだけ国際貢献を果されてきたのかが、よくわかりました。長洲知事が提唱した「民際外交」が叫ばれて久しいわけですが、ある意味で藤嶋先生こそ民際外交の推進者といっても過言ではないと思います。
巻頭言で次の世代の人たちが昭和・平成にこの地域がどのように発展してきたかを知る手掛かりになればと思い文集にしてみましたと綴っていらっしゃいます。
まさに、この著書が次の世代の人たちにとって道しるべとならんことを願って私の感想とします。素晴らしい感動をありがとうございました。

令和2年3月10日
飯塚正良

東京新聞より

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