4月23日(木)<令和2年第2回市議会臨時会>

<市長行政報告に対する代表質疑行われる>

4月21日開会した市議会臨時会で福田市長より令和元年東日本台風における災害対応に関する検証結果に対する報告が行われた。
この行政報告に対する代表質疑をみらい会派を代表して堀添健議員が行った。

<検証報告の限界点>
今回の報告書は4つの報告書が並列的に束ねられており、有機的に再構成する作業が必要と考える。市長の見解を質した。
市長は、今回の検証は、ミュージアム・排水桶管周辺の浸水被害など個別に検証を進めた。まずは今夏の台風シーズンまでを見据え短期的な取り組みとした。全体的課題については、災害対策本部を含めた組織全体の対応能力の強化に努めたいと答えた。

<計画運休と開閉庁判断基準について>
市バスの「計画運休」については基準が示されていない。今回の検証で計画運休で開閉庁判断基準としたことは一歩前進。その上で「計画運休」について鉄道事業者、民間バス事業者とどのように連携しながら実施していくのか質した。
交通局長は運休の判断について市バス全路線の運行可否については、旅客自動車運送事業者である交通局長が判断し、各営業所が管轄する路線ごとの運行可否については運行管理者となる営業所長が判断すると答えた。

<避難所における対応について>
学識者からは「91万人の市民に避難を呼びかけ、3万人が避難しただけで避難所が混乱した。避難を呼びかけた範囲が適切だったか吟味を行う」と指摘があった。今後どのように市民に周知するのか質した。
危機管理監は避難所の定義は定められているが今後今回の検証を踏まえて、洪水時には指定しているすべての緊急避難場所を開設することを前提として、関係局と協議の上基準を検討すると答えた。
次に、多摩区では市バスによる別の避難所へ輸送したケースがあった。検証報告では「臨機応変に対応」と記載されているが、二次被害のリスクを考慮すると本来避けるべきと考える。見解を質した。
危機管理監は2次被害のリスクを考慮して判断する必要があることを認め、できる限りの避難所を開設することに加え、広域的避難について関係部署と検討すると答えた。

<ペット同行の避難について>
この間代表質問でペット同行について避難所対応の混乱について指摘してきた
台風19号では、避難所運営にあたった市職員の判断に差が生じ、避難所から引き返す市民もあった。本市防災計画修正素案では、ペット同行避難基準が示された。避難所運営にあたる市職員に対しどのように指導していくのか質した。
危機管理監は緊急避難場所運営マニュアル<標準例>を用いて各局区で行われている防災研修の機会をとらえて周知すると答えた。
また「号外 備える川崎」や「ペットの飼い主のための防災手帳」などを公共機関・ペットショップ・動物病院で配布し防災訓練や動物愛護フェア等でPRしていくと答えた。

© 2018 飯塚正良ホットライン