5月20日(水)<衆参合同予算委員会質疑 慶応大竹森教授意見陳述に感銘>

先に新型コロナウィルス対策政府諮問委員に就任した慶応大竹森教授が、衆参合同予算委員会に出席し意見陳述を行った。テレビ中継を聴いていて、聞きほれてしまった。竹森教授の経歴をウィキペディアで見ると現在64歳、慶應義塾大経済学部教授、専門は国際経済学、ケインズ経済学とフリードマンの新自由主義の中間的意見を持つと書かれている。私より6歳下なので、残念ながら学窓を共にしたことは無いが親しみが湧く。
竹森教授は冒頭の意見陳述で、コロナウィルス対策の経済対策を「景気刺激策」と表現することがあるがこれは間違っている。まずは日本社会の弱い部分である中小企業・非正規労働者・フリーランスの労働者を守ることに重点を置くべきである。
18世紀スコットランドの哲学者トーマス・リードの言葉を引用する。「鎖の強度は一番弱い箇所の強さに等しい」。鎖の一番弱い部分が壊れれば全体も一気に壊れてしまう。今回の対策でも、最も弱い人々を救済していくことが求められているという。
竹森教授は「医療と経済対策の二人三脚」を繰り返した。
竹森教授の提言に応えるべきだ。久しぶりに留飲の下がる意見陳述を聴いた。

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