1月31日(日)<長島保追悼掘りおこし展に350名を越す参加者>

多摩川の度重なる水害に対し、1914年(大正3年)神奈川県庁に直訴した「アミガサ事件」を掘りおこした「故長島保さんを追悼する掘りおこし展」が1月25日から31日までアートガーデンかわさきで開催された。
主催は川崎区誌研究会・川崎図書館・川崎市文化財団の3団体共催。主催者発表ではのべ350名を越す参加者が訪れたという。
私も最終日31日に参加する。長島保さんは川崎区誌研究会の初代会長で2018年の川崎市文化賞受賞者。永年県立川崎高校で教鞭を執り、寸暇を惜しんで地域史の掘りおこしに励んだ。ライフワークともいうべきテーマが1914年神奈川県庁に直訴した「アミガサ事件」である。
多摩川は昔から暴れ川と呼ばれ、水害によって付近住民は苦しんできた。最近では2019年台風19号によって高津区では1名の死亡がひきおこされた。
1914年多摩川の水害に、抗議し築堤を求める御幸村、吉田村(現在の中原区・幸区)などの村民が神奈川県庁まで、当時の新聞では千名の隊列で陳情を行った。
長島さんは当時の参加者から証言を集め陳情ルート20㎞をアミガサをかぶって行進するイベントを実施するなど、「アミガサ事件」を今日の問題に引き寄せて提起していたと言える。

-合掌-

 

 

 

 

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