7月20日(火)<「多摩川スカイブリッジ」に想う>

7月20日(火)<「多摩川スカイブリッジ」に想う>
7月20日(火)<「多摩川スカイブリッジ」に想う>

昨日「多摩川スカイブリッジ」を市議会みらい会派8名で現地視察を行った。
川崎市建設緑政局広域道路整備室河合室長をはじめ羽田連絡道路建設担当鈴木課長らに約2時間に亘って説明案内をしていただいた。
何よりも環境に配慮した橋であることに驚いた。生態系保持空間は人間が立ち入ることが禁止されており、このため橋の構造そして橋桁を整備するにあたっても配慮の行き届いた工法となっている。
もっとPRしてもらいたいものである。
さて、この橋の経過について触れておきたい。連絡橋は2004年松沢神奈川県知事の下に協議会が発足した「神奈川口構想」によって大田区側の反発を受ける。
県と横浜・川崎市は空港整備協力拠出金への対価として連絡道路の整備を国に要請する。
だが大田区の反発はすさまじかった。松沢構想によれば海外からの来訪者を空港から連絡橋を渡って神奈川口(川崎側)にCIQを設置して川崎側1か所でCIQそれぞれを管理するとした。CIQは税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫所(Quarantine)。
これには大田区側は猛反発、区議会でも川崎市議会に赤旗を押し立てて抗議を行おうといった強硬意見が相次いだ。当然松原太田区長も同調以後一切阿部市長とは同席しなかった。これを氷解させたのが2009年発足した民主党政権である。
まず2011年国際戦略特区に殿町キングスカイフロントが指定された。さらに斉藤つよし官房副長官、和泉内閣補佐官の力強い援護により2015年国と川崎市、東京都、大田区などで構成する「羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会」が発足し多摩川連絡道路の整備方針が打ち出された。あれから6年、完成まじかの橋を見て感慨もひとしおである。
本年3月殿町の荒金さんから80年前に竣工した大師橋命名に関わる秘話が届いた。このギクシャクした大田区と川崎側の関係を新たな友好の懸け橋とすべく多摩川スカイブリッジに期待する拙文をタウンニュースに書かせていただいた。
皆様のご意見ご質問をお聞かせ願いたい。

 

 

 

 

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