2020年ほっとらいんニュース夏号

6月定例市議会が閉会しました。コロナ対策関連の国の補正予算が決まる度に、臨時市議会が開会されるという異例の議会運営が続きました。加えて本会議場は三密を避けて、半分ずつの議員出席で行われました。1日も早い正常化を望みます。
皆様のご家族や会社・職場も大変だったと思います。3か月以上にわたって休業せざるを得なかった商店や休校のため「ステイホーム」を強いられた子供たち、よく頑張ってこられたと思います。
私から二点について申し上げたいと思います。第1に、本市在住の横田滋さんが6月5日お亡くなりになりました。早速弔意をあらわしてきました。今定例会では拉致問題を風化させない決議を全会一致で採択しました。2014年、私が市議会副議長の時に国連に届けた決議以来です。心からご冥福をお祈りします。
第2に、7月1日から「差別のない人権尊重のまちづくり条例」(ヘイトスピーチ条例)が全面的に施行されました。本条例制定の過程で多文化共生施設「ふれあい館」をはじめ学校などに対する差別的脅迫事件が元市職員によって引き起こされました。市長も再発防止と市職員に対する人権啓発を約束しています。条例を実のあるものにするために市役所内部の取り組みが求められています。暑い毎日が続きます。ご自愛ください。

第4回市議会定例会 一般質問  6月24日(水)   質問者 飯塚正良
 飯塚市議が富士見周辺地区、佐藤惣之助詩碑・首里城復興、市民ミュージアム、幼保無償化対象外施設への対応、JR大川駅周辺安全対策などを中心に質問しました。

<富士見周辺地区再編整備について>
本年2月策定された富士見地区整備基本計画では富士見中北側グランド(除却された県立図書館と移転予定の教育文化会館)の使用については富士見中の教育環境確保に向けて月曜から土曜午前を富士見中の専用とし、それ以降は時間制で市民開放とすることを確認しました。
市立教育文化会館の移転先となる労働会館内の「ふれあいショップ」は閉店しましたが、障がい者作業所で作られた福祉製品がコロナ禍により売れなくなっている現状を鑑み、売店の中に販売コーナー設置を検討すると経済労働局長は答えました。
相撲場は年内に関係団体と協議し仕様については決めたいとの答弁が建設緑政局長からありました。

 
マスクをつけて質問する飯塚議員              更地になった図書館跡地

<佐藤惣之助詩碑の移転、首里城復興について>
佐藤惣之助の詩碑の移設完成は年度内、竣工式は命日である令和3年5月15日を予定しているとの情報が那覇市からあったと市民文化局長は答えました。
60年前の竣工式は三日三晩歌舞音曲で祝ったと地元新聞は報じています。これを上回るにぎわいを創り出そうと提案しました。
首里城復興支援金は現在229万円集まっています。近々集約して那覇市に届けたいとの事です。
最後に市長から来年の那覇市訪問日程はまだ決まっていないが検討したいとの答弁がありました。市をあげて盛り上げたいと思います。

<市民ミュージアムの被災の現状と対策>
市民ミュージアムの台風被害のレスキュー(救出)は6月14日で終了したことを市民文化局長は答弁の中で明らかにしました。
被災から免れた文化財を市内のギャラリー機能を持つ施設で「ガンバレ市民ミュージアム」と銘打って開催することを提案しました。市民文化局長は市内の展示機能を持つ施設に協力をいただいて開催したいと答えました。
7月14日から東海道かわさき宿交流館で生誕130年記念佐藤惣之助展が市民ミュージアムの協力でレコードや写真パネル、昨年惣之助が愛した料亭「きのゑ」から寄贈を受けた扁額や写真パネルが展示される予定です。市長にも観覧を呼び掛けています。

<幼児教育・保育無償化対象外施設の対応について>
今回文部科学省が実施する幼児教育・保育の無償化制度の対象から外された施設への支援策を検討するため実施される調査事業の目的と内容について質問しました。こども未来局長は今事業は、無償化の対象外の施設に対して、国と地方が協力して支援の在り方を検討するために、利用する保護者の意識や施設の基準・活動内容について本市が国からの委託事業として調査を行うと答えました。
次に本市は具体的にどう対応したのか質問すると、現在対象外となっている7施設に対して、無償化の対象となる子供との負担額の差が大きくなっていることから利用者への支援の在り方を検討するため文科省の調査事業への応募を行ったと答えました。
次に川崎市には朝鮮幼稚園を含む対象外施設があり、地元の川崎区桜本では「朝鮮学校はわがまちの財産」という呼びかけで署名が行われ、総計18000余筆が集まっています。国に対し一日も早く対象外を止めさせるよう申し入れることを求めました。
今年度の国に対する予算要望の中に3歳から5歳までの全ての子どもを無償化の対象とするよう要望を行いたいと答えました。
翌日の神奈川新聞には5段抜きで社会面のトップに議会のやりとりが掲載されました。

<JR鶴見線大川駅利用者通路確保について>
長年線路上にあった作業員用通路が突然使用禁止となった経過と元通り使用ができるよう経済労働局長に求めました。JR東日本は法的には、線路上には利用者通路は認められないとのこと。ならば通路に代わる安全対策を求めました。日本ガラス前踏切前に横断歩道の移設整備を検討しており、現在交通管理者と協議していると建設緑政局長が答えました。
これまで大川町産業振興協議会は川崎市と共にJR東日本に対し昨年のダイヤ改正で突然17:23が17:15になったことについても元に戻すことを求めていました。本年3月のダイヤ改正で17:29に変更していただいたことには改めて本市の取組に感謝します。

第4回市議会定例会代表質問 6月11日 質問者 織田勝久
宮前区の織田市議が新型コロナウィルス感染症対策、川崎じもと応援券、中小企業への支援などを中心にみらい川崎市議団を代表して質問しました。

<新型コロナウィルス感染症対策について>
これまで令和2年度事業として予定されていたもの、例えば多摩川花火大会などが中止になっています。それに伴って予算の執行減が予測されます。減額見込みと今後の方向性について質問。財政局長は現時点でオリンピック関連事業、花火など17事業約3億円と見込んでおり、今後の事業スケジュールの見直しに取り組むと答えました。
次に避難所の在り方について、従来の避難所は3密になりやすい環境です。避難所以外の場所へ避難する「分散避難」を検討すべきです。見解を求めました。また県立高校についても避難所として活用すべきと提案しました。
危機管理監は垂直避難など創意工夫を凝らした「分散避難」の検討と県立高校についてはすでに神奈川県教委と確認していると答えました

<川崎じもと応援券>
6月12日から購入申し込み受付が始まりました。コロナウィルスが再流行した場合の販売期間や利用期間の延長はあるのか質しました。
経済労働局長は、コロナウィルス感染状況を見定め、国などの状況を見ながら販売期間と利用期間を判断すると答えました。
次に本事業は国の臨時交付金を原資として行う主旨を鑑み市民優先販売を求めてきたが対応について質しました。
市民への優先販売については購入方法を事前申込制とし、応募多数の場合は抽選として、市内在住者を優先すると答えました。

<中小企業等への支援策について>
まずこれまで相談体制や窓口対応の強化を求めてきましたがどのように改善されてきたのか質しました。認定窓口の体制については本市金融課及び溝の口事務所における人員をこれまでの6名から10名に強化し対応を図っており、加えて認定事務のワンストップ化により時間短縮に努めてきたと答えました。
セーフティーネット保証に関する認定件数は3月4153件、4月1161件、5月1798件、6月4日現在298件となっていると答えました。現地を視察しましたが広いスペースで3密にならずスムーズに窓口が対応していることを確認しています。

トピックス1<喜屋武靖監督来訪 那覇市最新情報を聴く>         3月4日(水)
7月東海道かわさき宿交流館で開催を予定している佐藤惣之助展に出品することになった喜屋武監督の記録映画“佐藤惣之助の詩碑がたどる「川崎と沖縄の絆」”が完成し、その打合せを兼ねて喜屋武監督が川崎市議会に立寄りました。喜屋武監督によれば、令和2年度中に佐藤惣之助の詩碑移設が完了した暁に、竣工式典を市当局は令和3年5月15日の惣之助の命日を予定しているようです。何故なら5月20日那覇市制100年記念の式典とつなげたいというのです。1年後であれば十分に時間はあります。関係方面と協議したいと思います。そろそろ最終幕を迎えようとしています。
しかしこれからが川崎市民訪問団の本来の任務です。惣之助が絆いだ川崎-那覇友好の橋を皆さんと共に渡りたいものです。


喜屋武監督

 

トピックス2<市議会議員学習会「新型コロナウィルス感染症の現状について」>     4月2日(木)
議員学習会で川崎市健康安全研究所岡部信彦所長が講演しました。
・現状について
この2~3日東京都では1日100名近い感染者が報告される中、現状の認識としてオーバーシュート(爆発的患者急増)は見られないが、都市部を中心にクラスター感染者数が急増している。
こうした中、医療供給体制が逼迫しつつある地域が出てきており、医療供給体制の強化が喫緊の課題となっていると指摘する。
・医療供給体制の崩壊への警鐘
いわゆる「医療崩壊」はオーバーシュートが生じてから起きるものと解される向きもある。しかし現状からみれば、オーバーシュート前に医療供給体制の限界を超える医療崩壊が発生していると警鐘を鳴らす。
・どう対応するか
各国で「都市封鎖(ロックダウン)」が講じられる中、市民の行動変容とクラスターの早期発見・対応に力点を置いた日本の取組み(日本モデル)に世界の注目が集まっている。
我が国でも都市部を中心にクラスター感染に対して政府・自治体には今まで以上の強い対応を求めたい。
約1時間の講演終了後、議員からの質問が相次ぎ予定時間を超えて質疑応答が行われました。


岡部信彦所長

 

トピックス3<哀悼 横田滋さん>                    6月6日(土)
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父滋さんが5日老衰で川崎市内の病院で亡くなられました。慎んでお悔やみ申し上げます。
5月29日、奥様早紀江様よりご連絡があり、主人は入院中で少しずつ弱っており、家族皆で見舞う様にしているとのこと。6月11日の私どもの異業種交流会の最終例会には欠席する旨が記されていました。
まさかこんなに早く訃報が届くとは思いませんでした。横田ご夫妻を御紹介していただいたのは城島光力前財務大臣。2012年、異業種交流会YGC(四ツ葉グローバルクラブ)例会に御招待したことがきっかけでした。以来会員の義務としてブルーリボンバッジを着用すること。毎年最終例会には御夫妻からスピーチを兼ねて近況報告をうかがうことにしています。
2014年6月、川崎市議会は国連に対し、拉致被害者の救出に関する決議を採択し、スイスジュネーブの国連人権高等弁務官事務所に提出しました。
当時市議会副議長を務めていた私と浅野議長を横田ご夫妻が訪問され、国連高等弁務官宛の親書を託されました。その時めぐみさんが大好きだったアサガオをプレゼントしましたが、その後会うたびに今年もきれいに咲いたという報告をきくのが楽しみでした。
残念ながら、この5年程大きな動きもなく、打開の道は閉ざされたままです。横田滋さんにとってもくやしかったにちがいありません。一日も早い解決に向けて頑張ります。


議長室で横田さんと共に朝顔を囲んで(2014年6月)

 トピックス4<吉沢庸子さん,寺田茂乃さんを10年ぶりに訪問>      6月19日(金)
 関東大震災当時「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマが流布され、都内では多勢の朝鮮人が虐殺されました。川崎ではデマと虐殺に対して吉沢さん、寺田さんの祖父である吉沢保三さんが(当時田島町長)朝鮮人を守りぬきました。このときに朝鮮人団体からいただいた銀杯を10年ぶりに拝見させていただきました。
実は昨年の川崎市文化賞受賞者藤嶋とみ子さん(日舞扇之会会主花柳錦右先生)から吉沢庸子さんを紹介してもらいたいという要請があり実現しました。
まずは銀杯を拝見。藤嶋さんから矢継ぎ早の質問。何故これだけの文化財が残っているかという問に寺田さんが答えました。当地には戦時中現在の大島市営住宅一帯に捕虜収容所があり、大島4丁目から大島5丁目のにわとり公園一帯は爆撃をうけなかった。それで残ったそうです。収容所の関係で現在のスーパーライフあたりには教会があり、修道女(シスター)がいて英語を教えていました。吉沢・寺田姉妹も通っていました。生徒の中には映画スターとなった藤村志保さんもおり、彼女は中学高校はフェリスに進学したそうです。
もう一つおもしろかったのは何故爆撃をうけなかったかというと、収容所の屋根にはⓅと書いてありこれが目印となったのではないかとのこと。川崎市内では川崎市庁舎が残りました。昨年取り壊す前に近隣の皆さんに集まっていただきお別れの会を開催しました。その折何故残ったのかという議論があり、時計台が教会に似ていたからという分析がありましたが、これは当たっていないと思います。このあとの利活用を考えればGHQの進駐事務所として使用することを想定していたと考える方が正しいように思います。


銀杯

 

 

 

 

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