ほっとらいんニュース 2020年新春号
【ごあいさつ】
新年あけましておめでとうございます。ご家族おそろいで新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年4月の統一地方自治体選挙に際しまして、みなさんに応援をいただき、8期目の当選を果たすことができました。新人に戻ったつもりで頑張ってまいります。
昨年秋、台風19号が川崎を直撃し、多摩川の越水によって尊い生命が奪われるなど本市も甚大な被害をうけました。お亡くなりになった方には心からご冥福をお祈りします。被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。
さて昨年はヘイトスピーチ条例の制定に向け、みなさんからご支援いただいてまいりました。ヘイトデモが川崎市で繰り返されて6年が経過します。4年前国会で「ヘイトスピーチ解消法」が成立しました。それ以降確かにヘイトデモは減りましたが、毎月のようにヘイト集団による川崎駅頭の街頭宣伝活動は行われてきました。
おかげ様で条例は可決成立し、全国に先がけての実効性をもった条例となりました。今後相模原市をはじめヘイトスピーチのターゲットとなっている自治体、そしてヘイト解消法を実効性のある法に強化しようとしている心ある国会議員の方々には強い応援のエールとなったと思います。今年もよろしくお願いします。
ヘイトスピーチ根絶を訴える飯塚議員
市議会本会議 2019年12月12日
ヘイトスピーチを許さない「差別のない人権尊重のまちづくり条例」可決成立 今後全国へ発信し、実効性の高い法律の制定をめざそう!
12月12日市議会本会議で福田市長から提案のあった「差別のない人権尊重のまちづくり条例」(案)の採決が行われ、総員起立となり可決成立しました。
<条例の意義と今後の課題>
本条例の意義の第1は川崎市が刑事罰を導入した条例により差別は犯罪であることを明確にしたことです。差別は許されない行為であることを川崎市民の共通認識とすることにより、あらゆる差別を抑制し、市民の人権意識の向上に寄与することが可能になります。
第2は、これまで取り組まれてきた種々の社会福祉分野の国籍条項の撤廃など川崎市の多文化共生政策が、今回の条例制定によって全国の自治体のモデルとなることです。現在ヘイトスピーチ攻撃の対象となっている相模原市をはじめ多くの自治体が待ち望んでいます。
次に今後の課題の第1は2016年6月施行のヘイト解消法は、差別禁止、制裁、被害者救済規定のない理念法です。そこで今回の川崎市条例の刑罰規定を参考にしたヘイト解消法の補強を進めることです。すでに心ある国会議員が動き出しています。
第2に、インターネット表現活動に係る拡散防止の具体的対策を明確にすることです。川崎市人権施策推進協議会答申にあるように市民の通報権を認め、市が責任をもって削除要請を行うことを求めます。
第3に、条例制定後ヘイトスピーチ規制の対象や手続きが適切であるかどうかを検証し、差別撤廃に向けて実効性を確保していくためにひきつづき条例の見直しを求めていきます。
市議会飯塚正良一般質問 12月13日
首里城復興支援、佐藤惣之助詩歌碑移転、野球場改修、大島劇場文化財認定、島根県益田市との友好連携について質問する
<首里城復興支援>
10月31日の世界文化遺産首里城消失を受けて復興支援に向けた募金活動が始まりました。山崎議長も加わって川崎沖縄県人会の募金箱には4日間で116万円が集まりました。川崎市も市内11か所に募金箱を設置しました。福田市長は那覇市へのメッセージとして友好都市としてお見舞いを申し上げ、息の長い支援を続けていきたいと答えました。
スクリーンに映しだされた首里城を前に合奏
<佐藤惣之助詩歌碑移転について>
いよいよ佐藤惣之助詩歌碑移転に向けた取り組みが始まりました。現状を質問しました。11月13日には設計委託契約を締結し、令和2年度の移設工事実施に向けとりくみが進んでいるとの答弁がありました。
<大師公園野球場フェンス改修について>
平成28年ホームランボールによる通行人の負傷事故をきっかけに、平成30年総延長50m高さ10mのフェンス改良が完成しました。
ところが昨今の選手の体力アップによってライト側フェンスをこえて民家に打球が飛び込むなど事故が多発しています。早速道路公園センターで防球ネットの設置にとりくんでいただきました。
仮補修の大師球場フェンス工事
<池上新田球場などの改修要望>
池上新田球場はダッグアウトの位置がグランド内にあるためファウルボールが入りやすい、ウォーミングアップの間隔が取りづらいなどの問題が指摘されています。改善を要望しました。
大師球場は2年後の「ねんりんピック」野球会場となることが決まりました。全国からアスリートがやって来ます。恥ずかしくない球場にするためにレフト側フェンスを現在の2倍の高さ、そしてダッグアウトの椅子の整備を要望しました。
<大島劇場の文化財認定について>
地元では70年に亘って愛されてきた大島劇場を文化財に指定してもらいたいという声が上がっています。そこで教育次長に質問しました。
「川崎市地域文化財顕彰制度」の活用により文化財としての価値や地域の魅力向上につながっていきます。この制度は補助金など金銭的な助成はありませんが、専門家の助言をうけることができると教育次長は答えました。まちづくり局長に耐震診断など安全安心な 大島劇場となるよう要望しました。
大島劇場
<島根県益田市との交流について>
6月26日川崎商工会議所と益田商工会議所は友好商工会議所協定を締結しました。今後中小企業同士の活発な交流が期待されます。現在いろいろな分野で交流が始まっています。
修学旅行も今年は2校に増え、島根県の空港振興策の支援をうけ、空港利用と観光バス利用には補助が出るようになったそうです。
さらにホースセラピーを行っている益田市にある医療法人から馬具の改良を本市マイスター集団に依頼がありました。今後経済労働局が仲介役を果たしてくれると期待しています。
トピックス1 <インドの祭り“ラタジャトラ”に参加する> 7月6日(土)
梅雨の合間、インドの祭り“ラタジャトラ”が開催されました。今年で8回目、川崎市が全面支援しています。実行委員長に三浦淳前副市長が就任したこともあり、福田川崎市長、山田商工会議所会頭、平尾国際交流協会理事長そして駐日インド大使などがテープカットを行いました。
川崎在住のインド人は、1200人です。先日インド食料品店を経営するビクラムさんから、江戸川区議よぎさんを紹介していただき、ご一緒に来賓席に座らせていただきました。インド人社会が直面している問題は、子弟の教育。インド人労働者の安定的な在留資格など問題は山積しています。応援したいと思います。
ラタジャトラに集まった人々
トピックス2 <「さかいまち」から「さかいちょう」へ> 7月21日(日)
街を歩いていてびっくりしたこと。境町の掲示板に、川崎市の広報チラシが貼られています。見出しは、「さかいまち」から「さかいちょう」へと題し、8月1日から住居表示が変わります!と呼びかけている。大場町会長はじめ町民の皆さまのご尽力の結果です。昨年町民に住居表示を「さかいちょう」に変更する署名をお願いしたところ、手続き要件の町民の1/4の100名以上多い558筆が集まって、議会の条例議案となりました。そして6月27日満場一致で採択され、8月1日から施行となりました。学校で「さかいちょう」といったら、担任教師に「さかいまち」と直され、泣いて帰ってきたことがきっかけでした。さかいちょう表示変更おめでとう!
トピックス3<藤崎小「伝十郎桃」学習会講師で招かれる> 7月22日(月)
藤崎小三上校長から総合的学習の時間で6年生を対象に「伝十郎桃」の由来について話してもらいたいとの依頼があり、120名の生徒に私の話を聞いていただきました。
① 大島八幡神社にある「温故知新」の石碑の由来
② 2008年から始まった「伝十郎桃」を甦えらせるとりくみの経過、特に藤崎小との関わり
③ 地域文化財第1号「伝十郎桃」を甦えらせる意義について
予定時間をオーバーして熱く語りかけました。
伝十郎桃について講義
トピックス4<友好都市韓国富川(プチョン)市の少年サッカーチーム交流延期に思う>7月29日(月)
川崎市民文化局市民スポーツ室より連絡があり、「富川市少年サッカーチームの派遣を延期したい。今後共、友好発展に向け、深い関係を築いていきたい」との富川市からのメッセージが寄せられました。
6月29日から“川崎地方自治研究センター”が中心となって富川市交流調査事業が行われ、7月2日からは“アゼリア合奏団㏌シニア”の3日間に亘る演奏旅行が行われ、行く先々で大変な反響だったと伺っています。
私はこれら本市の草の根の市民交流にふれ、6月定例会で福田市長に、日韓両政府間に不協和音があっても、草の根の市民交流が日韓交流の礎となっていることについての見解を質問しました。福田市長は「両市の関係は市民同士の交流を契機として、平成8年に友好都市提携を結び、芸術・文化・スポーツなど幅広い分野で友好関係を築いてきました。」と述べ、「今後も継続こそ両国間のよりよい関係に資する」と結論しています。
トピックス5<大師少年球場外野フェンス拡張で協議> 8月20日(火)
大師少年球場で、外野フェンスを越えるホームランボールが隣接する民家に飛び込んでガラスや屋根を壊す被害が出ていることを受けて、川崎市建設緑政局、川崎区役所道路公園センター、利用者の代表である川崎区少年野球連盟が現場立ち会いで協議しました。道路公園センターは、早急にフェンスと市道の間に暫定的な防球ネットを設置したいといっています。一方川崎区少年野球連盟も二度被害にあっているアパートに防球ネットを設置することも明らかになりました。最終的には、外野フェンスの現状2.5メートルを10メートルまで延長する工事の予算化につとめていることも明らかになりました。10月下旬には、市長杯争奪戦が開催される予定。一日も早い対策が求められています。
トピックス6<真鯛放流実施> 10月10日(木)
10月10日午後3時から東扇島人工海浜「かわさきの浜」で真鯛2千匹の放流が行われました。
放流にあたり、主催者の福本昌悦国際ライオンズクラブ1ゾーンチェアパーソン、川崎の海の歴史保存会一色忠晴副理事長より挨拶をうけたのち、神奈川県漁業栽培組合鈴木秀雄事務局長から、今回放流魚を黒鯛から真鯛に変えたのかは、先日急逝した川崎の海の歴史保存会渡辺光一理事長の強い遺志だったそうです。
今回の放流には涙の物語がありました。タウンニュースにも大きく報じられたように“浜辺清掃で心すっきり”川崎区内の放課後デイサービスの児童たちが10月5日に「かわさきの浜」の清掃を終えています。病床にあった渡辺光一さんがコーディネートしました。児童たちに港湾局長から感謝状が贈られました。3年たつと「かわさきの浜」に真鯛がやってくることでしょう。
真鯛を放流する飯塚議員
トピックス7 <避難所で考えたこと> 10月13日(日)
向小学校の避難所に我が家は4名で避難しました。向小全体では100名を超えたとのこと。12時間避難所生活を過ごした者として、感想をしたためてみました。
1、部屋が少ない。2、高齢者・障がい者が来られるようにエレベータが必要。3、乳児のための授乳室の確保。4、台風情報がわかるようテレビの設置。5、段ボールベッドの用意。6、空調が一律でない。マニュアルが必要。7、トイレを洋式に
トピックス8 <友好都市韓国富川(プチョン)市から台風19号見舞いの便りが届く>
10月17日(木)
川崎市の友好都市である韓国富川(プチョン)市の「富川・川崎市民交流会」から、10月12日襲来した台風19号による本市の甚大な被害に対して見舞いのメッージが届きました。
その中で、8月に「川崎・富川市民交流会」が送った「富川市から市民交流の流れを再開してもらいたい」というメッセージが、大きな慰めとなり、反面何の役にも立ててない反省も述べられていました。さらに、苦しいときこそもっと交流を深めるべきと結論しています。まさに同感です。改めて交流の歩みを進めようではありませんか。
トピックス9<沖縄芸能大会で首里城復活を訴える> 11月10日(日)
沖縄芸能大会第82回公演が開催されました。幕開けは、首里城正殿をバックに100人の大合奏で始まりました。70年前の昭和24年沖縄芸能研究会が発足、27年に川崎市指定無形民俗文化財に認定され、以来82回の公演を迎え、700人の参加で公演も盛り上がりました。名嘉ヨシ子会長は参加者に首里城復興支援を訴えると、義援金箱に次々とカンパが寄せられていました。
山﨑議長・花輪副議長と共に首里城復興支援募金活動