534号甦えれ川崎<市長今年度末に骨子案 来年夏にパブコメ、手続きを答弁>

甦れ川崎

みらい代表質問 へイトスピーチ条例制定

9月13日、市議会本会議で、みらい市議団代表質問に立った堀添健議員(高津区)の質問に福田市長は答えました。
今年度末までにヘイトスピーチ条例の骨子案を策定し、議会に示すことを明らかにしました。
今日の「甦えれ川崎」はヘイトスピーチ条例制定を特集しました。

<今年度末までに骨子案>

福田市長は答弁で「(男女平等や子どもの権利などに関する)既存条例との整合性を踏まえ条例骨子の作成に着手した」と述べています。「骨子案の作・提示は、今年度末までに行う」と時期を明らかにしたうえで「パブリックコメント手続きに時期を来年夏までに行う」として、「条例の成立に向けた取り組みを着実に進める」としています。

<つづく人権侵犯とインターネット上のヘイトスピーチ>

8月14か、アゼリア地下街入口に日本第1党を名乗る団体が、ヘイト横断幕を掲げて公然と人権侵犯を繰り返しました。こうした事案に対する見解を市長に質問しました。
市長は「当日の横断幕の文言は不適切な表現であると思っている」と答弁しました。
さらに6月3日の「ヘイトスピーチを考える集会」が中止となって以降、市内には差別落書き、インターネット上にはヘイトスピーチが蔓延しています。本市の対応を求めました。
市民文化局長は「落書き被害は、発生個所の所管部署による確認後、被害届を提出、法務局へ連絡し消去等の作業を行った」と答えました。さらに「差別的落書きは、人権侵犯であり、器物破損等の犯罪行為に当たることから、公共施設等へのポスター掲示や市政だよりへの掲載を通じて防止策に取り組んでいる」と答えました。
「インターネット上の対応については今後もインターネットリサーチを継続し、他都市の取り組みを参考に国とも連携し、その抑止に向けとりくみを進めてゆく」と答えました。

<今後の課題>

今回のやり取りで、市長の条例化に向けた考え方が明白になってきました。時期は今年度末までに骨子案を作成、そして条例案の内容は人権や障がい者、LGBTなど性的少数者に対するあらゆる差別をなくすため、人権全般を包括した条例としたいとしています。果たして包括条例で十分なのか、それとも罰則の伴う人種差別禁止条例なのか今後議論を深めていきたいと思います。
さらに市の責務として、子ども権利条例には「人権オンブスパーソン」が設置されたように具体的な被害救済の道筋を、例えば「外国人オンブスパーソン(仮称)」のような機関を設置できないか検討すべきと思います。

 

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