甦えれ川崎558号<―川崎市環境局― 家庭多量ごみ回収市民意見募集>

川崎市は遺品整理や引っ越しなどで出る家庭の一時的な多量ごみを、来年度から民間業者が収集運搬することを認める方針を示しました。これにより、市が定めるごみ収集日以外に、民間業者に直接依頼することができます。
こうした新たな方針の確立に向けて市民意見の募集を4月19日まで行っています。今日の「甦えれ川崎」は家庭多量ごみ回収について特集しました。
【はじめに】
昨年、みらい川崎市議会議員団は市民団体、業界団体との予算要望意見交換会を行いました。川崎市一般廃棄物処理協議会より、遺品整理や引っ越しなどで出る家庭の一時的な多量ごみを、どう収集運搬するのか質問がありました。市としても遺品整理や引っ越しの際、粗大ごみのほか、普通ごみや資源物など多様な品目が、一度に大量に排出されることが想定されますので、受入れ体制への影響や、収集運搬業者に対する許可のあり方などについて具体的な課題の整理を行うなど、速やかに検討を進めてまいりますと答えました。。
【多量、遺品整理など照準】
国が定める廃棄物処理法では「一般廃棄物」の収集や運搬を行うには、自治体の許可を受ければなりません。川崎市の条例では家庭ごみ(一般廃棄物)の収集、運搬は市と市の委託業者が行います。。民間業者が市民の依頼を受け収集、運搬することは認められていません。
現在、家庭ごみの処分は市が定める収集日に出すか、粗大ごみに限り事前連絡し生活環境事業所へ持ち込めます。
条例改正により従来の収集日に加え、市が許可した民間業者に家庭の「一時多量ごみ」の処分の依頼が可能になります。民間業者と直接契約するため、費用は各業者で異なります。
【適正処理、促進へ】
今回の改正の背景には、遺品整理や引っ越しなどで出る多量ごみの廃棄を、短期間や特定日に希望するケースが増加したことにあります。
市担当者は「無許可で回収された不用品は、市の処理施設に持ち込めない。不法投棄など適正処理がされていない可能性もあり、不透明な部分が多い」と言っていることから、適正処理促進が求められています。
市は、4月19日まで市民意見を募集中で、来年夏前の開始を目指します。