甦えれ川崎569号<参議院選挙を終えて>

立憲民主党代表 枝野幸男
2019年7月22日
結党から2年弱、結党直後の衆院選挙がありましたが、事実上政党としての形をしっかり作って初めての国政選挙である参院選挙、まだまだ地方組織も十分な体制でないなか、地方議員の皆さん、党員やパートナーズの皆さんと、幅広い皆さんに大変なご支援をいただき、この選挙を戦うことができました。全国で立憲民主党の仲間に、あるいは1人区の野党統一候補にご支援をいただいた皆さんに御礼を申し上げたい。そうした戦いのなかで立憲民主党としては議席を伸ばすことできたと思っています。
ご心配をいただきましたが野党間の連携については、32の一人区ですべて一本化することができました。3年前は最大野党の幹事長という立場で一本化の調整に当たりましたが、3年前と比較して、その経験も生かして、それぞれがそれぞれの抱えている事情を乗り越えて最大限の力を発揮できる方向に大きく前進させていただいたと思っています。新人ばかりで苦戦かと思っていましたが、前回並みにかなり近づいた結果を出せたと思っています。長野以外は候補者が新人だったことを考えると野党5党派の連携は大きく前進することができました。
次の大型国政選挙は間違いなく衆院の総選挙になります。いまの政治に必ずしも信頼を与えていない有権者の皆さんの明確な選択肢になれるように、今回大きく前進した野党5党派の連携を、さらに門戸を広く、なおかつ強固にして野党第1党の責任として、しっかりと次の総選挙で政権の選択肢としての立場を有権者の皆さんにお示しをして、選択をしていただける状況を作っていく、決意を新たにしています。
投票率が低かったことは民主主義のあるべき論としても大変残念な状況だと思っています。投票されなかった有権者に、ここは野党に、立憲民主党に投票してみようという期待感を十分にお伝えしきれなかったことが投票率が下がったことにつながっているのではないかと思っています。次の国政選挙である、衆院の総選挙に向かっては今回投票に行かれなかった方にもご期待をいただけるようにしっかりとした政権構想を示し、野党の連携を強化して挑んでいきます。