甦えれ川崎568号<家計収入の底上げを強調 「経済波及効果の大きい、何よりの景気・経済対策だ」

立憲民主党代表 枝野幸男
枝野幸男代表は5月26日、今夏の参院選に向けた全国遊説を山梨・甲府駅前でスタート。その後各地で街頭に立ち元号が「令和」に変わり、最初の大きな国政選挙となる参院選が一つの節目だとして「新しい時代の新しい政治で、一人ひとりが真の豊かさを感じられる、本当の意味での活力ある経済と社会を立憲民主党が作っていきたい」と訴えました。
今日の「甦えれ川崎」は枝野代表の街頭演説を特集しました。
街頭演説で枝野代表は平成の30年間を振り返り、平成の時代に解決できずに令和に持ち越された大きな課題として「高齢化社会への対応」「少子化と人口減少」「貧困・格差」の3つを挙げ、これらの課題を解消し家計収入を底上げすることの重要性を強調しました。
家計収入の底上げの具体策として、高齢化社会への対応や少子化への対策の一例として挙げたのは、介護従事者や保育士等の処遇改善。他業種との賃金格差を縮めることで人材不足も解消できると訴えました。またサービス残業について違法行為だと言及。内部保留のある大企業から段階的に未払いの残業代を支払うよう是正していくと主張しました。
さらに、「公務員人件費を下げることが良いことだ」と間違ったことをやってきたと反省も込めて振り返り、消費者センターやハローワークの相談員、教職員など国民の生活に必要な大事な仕事を担っている公務員の非正規雇用が増えているのが現状だと語り、間接的にしかできない民間企業ではなく、まずは直接できる官から正規雇用にしていくと訴えました。
また、戸別所得補償制度にも言及。自然や地域社会を支え食の安全を担っている第一次産業従事者の雇用・生活を安定させるため、財源として輸出優遇政策で利益を生んだ企業に法人所得税を貸すことを主張しました。