甦えれ川崎594号<県・市の新型コロナウィルス感染症対策強化!>

神奈川県会議員 さかい学
新型コロナウィルス感染症の広がりに歯止めがかかりません。3月1日現在、クルーズ船の乗客乗員含めて国内の感染者数は961名となっており、神奈川県でも25名の方が罹患している状況です。更にコロナウィルスの検査体制づくりなど、国の対応が後手に回る中、政府は突然、全国の小中高等学校、特別支援学校に休校を求めたことにより、学校を所管する地方自治体や学校現場が混乱しています。
今週の「甦えれ川崎」では新型コロナウィルス感染症に対する県や、川崎市の取組について報告します。
<県のこれまでの取り組み>
神奈川県では新型コロナ感染症流行当初から、客船「ダイヤモンドプリンセス号」への対応に追われたことなどもあり、全国に先駆けて「相談センター」や「専用ダイヤル」を開設して対応を行ってまいりました。しかしながら検査の実施など、新型コロナに対する具体の対策については国が管理しています。
こうした状況の中、客船対応について知事は、県内外の搬送先探しや感染者の振り分けを、県が主に担ったことに対して「我々は県民へのサービスが基本。3700人が乗った船が来て、県がやるしかないと対応した。本来は国がやるべきだった。国には、危機管理の態勢ができていなかったんだなと感じざるを得ない」と怒りをあらわにしました。客船の乗員乗客の搬送について当初は県が受け入れ先を探し横浜市が搬送を担いうなど、対応しました。
<新検査方の開発と特別委員会設置>
国の対応が遅れる一方で、県では相談窓口の開設のみならず新型コロナの影響を受ける観光産業や中小企業等に対する融資の優遇制度を整えました。
また、神奈川県衛生研究所と理化学研究所が新型コロナの迅速検出法を開発し、今後、研究機関や大学、医療機関等の協力を得ながら、実証研究に取組むことになります。この検査の承認を国から受けることができると、現在検査に使われているPCRと比べて大幅に時間短縮でき、30分ほどで検出が可能になるとのことです。
また、これら県の取組を加速させるために県議会では「新型コロナウィルス感染症対策特別委員会」が設置され、さかい学県議会議員が委員に指名されました。刻々と変わる状況にしっかりと対応し、一日も早く事態を収束させて県民の安全を確保するように積極的に取組んでいきます。