甦えれ川崎596号<神奈川県の新型コロナウィルス感染症への取組状況>

神奈川県会議員 さかい学
神奈川県内においても新型コロナウィルス感染症の感染拡大が止まりません。1日の感染者数が日々更新される中で、更なる感染拡大防止策や病床の確保が、備えとして必要となります。
今週の「甦えれ川崎」は神奈川県の新型コロナウィルス感染症対策の最新情報と今後の課題について特集します。
<神奈川警戒アラートについて>
7月17日「県の人口で再計算した週平均1日あたり新規陽性患者数33人」を超えたことから神奈川警戒アラートが発動されました。
これにより県民の皆様には
①3つの密を避けるなど感染対策の用心を徹底
②感染防止対策がなされていない場所に行かない事をお願いしているところです。
併せて事業者には
①テレワークや時差出勤など、人との接触を減らす取組の徹底
②県が普及している「感染防止対策取組書」と「LINEコロナお知らせシステム」の掲示徹底を要請しました。
神奈川警戒アラートは、基本的には県民に対する感染症への注意喚起を目的としています。今後は、感染拡大の推移を注視しながら、状況に応じた対策を求めていきます。
<新たな検査への考え方と医療提供体制について>
県では感染の第2波に備え、感染の拡大を早期に封じ込めるために、これまでの規定どおりの「濃厚接触者」以外にも検査対象を拡大することになりました。特に医療・福祉施設や、学校・幼稚園・保育所などで感染が確認された場合は、濃厚接触者だけでなく、従来よりも幅広く関係者に検査を実施していきます。
今後はこうした新たな検査運用がしっかり行われているかチェックすると共に、これに満足せずに、感染の可能性のある検査希望者に対しては漏れなく検査を実施する環境整備を進めるべきではないでしょうか。そのための民間医療機関との連携強化を提案します。
また感染拡大で心配される病床の確保については、神奈川方式という仕組みを既に確立しています。これは感染者の症状を①重症②中等症③軽症と3段階に分類して、それぞれの症状に応じて入院先や隔離先を分けることとなっています。
しかし急速に感染拡大した場合の病床の確保をどのように考えるのか、また軽症者が急激に重症化した際の支援体制の充実など課題は山積しています。
まずは感染を広げないための取組を充実するという視点で今後の質疑など行っていきます。