甦えれ川崎599号<コロナ対策に67億円、修学旅行に代わるイベント費も計上>

甦れ川崎

川崎市補正予算案

9月1日、第5回市議会定例会に、2020年度一般会計補正予算案など48議案を福田市長は提案しました。
補正予算案は総額75億7900万円で、新型コロナウィルス感染症の影響で修学旅行が中止となった市立中学校6年生のために遊園地「よみうりランド」を貸し切りにするイベント費(6200万円)などを計上しました。
今日の「甦えれ川崎」は第5回市議会定例会を特集しました。

<市補正予算案の特徴点>
川崎市は9月1日、67億円の新型コロナ対策費など75億円を追加する一般会計補正予算案を市議会定例会に提案しました。
1億6百万円で全市立学校175校に体温を測るサーマルカメラを設置するほか、妊婦の感染検査費用の補助に2900万円を盛り込みました。
市医師会に委託している市内3か所の集合検査所を来年3月末まで続けるほか、介護福祉施設などに訪問して検査できるようにする態勢を整えるために計3億5千7百万円を計上しました。ほかに災害時の避難所の感染症対策に9千2百万円、市立学校の消毒液などの追加購入費千8百万円も盛り込みました。
ひとり親家庭支援のため、養育費の支払い保証料補助制度も創設。景気悪化などで養育費が支払われなくなった人に対し、保証会社に支払う保証料を8万円補助します。100人の利用を見込んでいます。
市制記念花火大会や、東京五輪・パラリンピックに向けた英国代表チームの事前キャンプ受け入れなど、同ウィルスの感染拡大で中止や延期となったイベントについては、計2億2千万円を減額補正します。
川崎市は来年3月、市と東京都稲城市にまたがる遊園地よみうりランドを貸し切り、小学6年生約1万2千人を招待します。新型コロナの感染拡大を受けて中止になった修学旅行に代わる思い出作りが狙いです。
この関連予算6200万円を市は卒業式前の3日間を貸し切る考えで、よみうりランドなどと調整しています。交通費や昼食代は保護者負担とします。
関西方面に行く中学3年生の修学旅行は予定通り原則実施します。福田紀彦市長は25日の記者会見で「万全な対策を取り、やれる行事はやるつもりだ」と述べました。
補正予算の大半は、コロナ対策関連です。1律10万円の国の特別定額給付金の対象から漏れた今年4月28日から12月末生まれの新生児を対象に、市内の中小事業者の店で使える「川崎じもと応援券」を2冊(額面計2万6千円)ずつ配ります。また、緊急事態宣言時においてもサービスを継続した福祉関連の約4千施設に、減収幅に応じて10万~200万円を支給します。

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