527号 川崎市立中学校の部活動「週休2日」に(2018年6月21日号)

市立中学校で部活動の休養日を週2日以上確保しようと、川崎市教育委員会は先月30日、新たな方針を策定しました。
教職員の長時間労働を見直す対策の一環として、夏休み中の8月ごろから運用開始を目指します。
今日の甦えれ川崎は市立中学校部活動の休養日について特集しました。
<市教委が方針、今夏運用へ>
今回の「部活動に関わる方針」は、生徒の健全な成長に加え、教職員の仕事と私生活の調和を実現することが狙いです。
平日と土日で各1日以上、週2日以上の休養日を設定することや、大会出場等で週末の活動が続く時は休養日を振替えることなど、活動時間や休養日の基準などを示しています。
対象は市立中学校の部活動で、市立の高校や特別支援学校については原則適用としています。
<今後の取組み>
市立小、中、特別支援学校の教職員を対象に市教委が昨年実施した「勤務実態調査」によると、中学校教職員(回答数1417人)で休日出勤が1ヶ月に3日以上ある人の割合は75.5%。さらに、同教職員の8割以上が休日の業務に「部活動・クラブ活動」と回答しました。
部活動のあり方については、全国的に見直しが進められています。国や県は「週2日以上の休養日」を盛り込んだ方針を今春策定。横浜市は今年度から部活動の休養日を週2日以上設けるよう各校に通知し、実施しています。
川崎市教委は今回の方針を踏まえた「部活動の活動方針」の年度ごとの策定を各学校長に求め、取組み状況を確認していくとしてます。
<方針で示された部活動運営の基準>
◆学業期間中は週2日以上(平日と土・日で各1日以上)の休養日を設ける※大会等があるときは他の日に振替え
◆長期休業期間中は学業期間中に準じた扱いを行う。また、ある程度長期の休養期間を設ける
◆1日の活動時間は平日2時間程度、学校の休業日は3時間程度とする
◆学校、または部活ごとに週の休養日以外の「ノ-部活デ―」を月予定の中に設定する
◆朝練習は生徒・家庭・教職員の過度な負担とならないよう実施基準を明確にし、計画的に行う